またもや転職か?

大学の時の知り合いの先生から、「うちに来ませんか?」とのお誘いを受けている。今の勤務先よりもお給料多く出して下さるとのこと。その先生は仕事熱心だしスキルも素晴らしい。学べることはたくさんありそうだ。魅力的なお話ではある。


問題は、今の勤務先よりかなり遠くなること。通えない距離ではないのだが、毎日40kmの運転はキツいか。電車で行くにしてもラッシュが凄そうだ。Jさんと猫がいるから今の場所から引っ越したくないし。


では、今の勤務先に居続けるのか?これも悩ましいところだ。今の勤務先の院長、私より年下で経営者としては優秀だと思うのだけど、人としてはあまり好きになれない。この人の元で働こうという気力が湧かないのだ。


院長は「患者さんのためを思って」とよく口にするけど、「大事な客に逃げられないように」という必死さ、計算高さが透けて見える。歯科医師過剰時代の今、妻子を養っていかなきゃならない院長が必死になるのも分かるけど、必死すぎて従業員サイドは白けてしまう。


今まで、「院長に反抗したから」という理由で切られた人を何人も見てきたし、それで嫌気がさして自ら去っていった人も何人かいる。院長が「従業員に言うことを聞かせるにはお金が一番だ」と口にしてたこともあって、かなり引いた。


私に対する扱いも満足できるものではない。院のホームページに私の名前はしばらく載せてもらえなかった。Jさんの進言もあってやっと載せてくれたと思ったら、ホントに名前だけ。私の経歴を載せると、院長より私の方が経験年数が上であることが分かってしまうから嫌なのか?と勘ぐってしまう。


院の待合室にはいろんなセミナーの修了証がずらずらと貼られている。インプラントの講習なんかちょこっと受けたくらいで実際には一例もやってないのに。こんな紙切れ何の意味もないだろうに。


院長からすれば自分より年上の人間を雇うっていうのはいろいろやりづらいのかも知れない。お互いのために、私は院を去り、院長は若い研修医雇って自分好みに育てるのがいいのかも。


私が辞めるとして、後任はすぐには見つからないかも知れない。それで院長が困ろうと知ったこっちゃないが、患者さんは別だ。今やってる患者さんで11本ブリッジ予定のあの人どうなるかな、私がいる間に最後までいけるかな、とか、女の先生がいいって言ってたあの子大丈夫かなとか、それは気がかり。


ここまで書いていて思った。「転職、迷う理由ないんじゃない?」書いてるうちに考えがまとまってきた感じだ。近いうちに院長に言ってみよう。それに対し院長が私になんと答えるか?あっさり承諾されるようならそれまでだ。所詮それだけの御縁しかなかったということだ。待遇を変えるから留まって欲しいというならまた話は違ってくるかも知れないが。


Jさんには開業すればいいのにとずっと言われている。それはそうなんだけど…。宝くじにでも当たればいいんだけどね…。