ちいかわに今更ハマっている。
ちいかわ、可愛い絵柄だなとは思っていたがちゃんと読んだことなかった。「島編(セイレーン編)がすごい!」と旧Twitterで話題になっていたので、ネット上で島編(セイレーン編)を読んでみた。なるほど!可愛いだけじゃないんだ!深い!その後はアマプラでアニメも見て、コミックスを大人買いした。
アニメはオンエアが朝の時間帯だしブラックな面が薄くなってる印象。対してコミックスは第一巻冒頭の「こういう風になってくらしたい」からして不穏。ほんわかした優しいちいかわの世界が5ページ続いたあと6ページ目に「こういう風になってくらしたい なんかでかくて強いやつ」って怪獣になりたい願望を描くんだもん。
いろんな考察は先達がたくさんいらっしゃるので今更わたしが言うことはあまりない。本当に皆さん細かいところまでよく見ていらっしゃる。これもちろんナガノ先生の構成力もすごいんだけど、ネットで数日ごとに1ページずつ更新っていう発信スタイルもいいんだろうな。読者は1ページを何回も見直したり細かいところまで見逃さないように拡大してみたり。そしてSNSで考察が拡散されて盛り上がる。これが一ヶ月に一回10ページ一気に更新とかだと、注目するポイントが分散されそうだものね。
読んでいると現実世界との対比や暗喩についていろいろ考えてしまう。各キャラについて浮かんだ単語を羅列してみる。
ちいかわ、ハチワレ→「子供」「純粋」「成長」「友情」「温和」
うさぎ→「自由」「才能」「謎」
鎧さん→「上司」「管理」「監督」
くりまんじゅう、ラッコ→「大人」「先輩」「仕事」
モモンガ→「異端」「自己中」「面倒」
シーサー→「努力」「勤勉」「熱意」
虫、単純な怪物→「災害」「事故」「異変」「脅威」
擬態型、魔女など巧妙に隙を突いてくる敵→「悪意」「犯罪」「偽装」「誘惑」
あのこ→「闇」「破壊」「暴力」「孤独」
とくに「あのこ」の「闇」。チカラを持ったときにそのチカラに酔ってしまって、チカラでまわりをなぎ倒してほくそ笑む。かつてあった友情や愛情を忘れて歪んでしまう。現実でも起こり得ることだから怖い。そして先日の虫刺され編、ハチワレもそうなってしまう可能性を(パラレルワールドとはいえ)示していて怖い。今は純粋で子供であっても将来どうなるかは分からない。これも現実世界でも同じだ。
ちなみに私はハチワレ推しなのでハチワレに関して鬱展開にならないことを祈ってます。どう転ぶにしても今後も目が離せません。