2012年秋ドラマ

ドラマは今期、天海祐希菅野美穂の「結婚しない」、阿部寛山口智子の「ゴーイングマイホーム」、堺雅人多部未華子の「大奥」を見ている。あ、米倉さんの「ドクターX」も。

「結婚しない」は主演ふたりが同居設定ということで、ビアン的な意味で期待していたのだが今のところ全くそんな気配はない。しかしこれ実際35才くらいの独身女性が見たときにどういう感想を持つのかな。私がもし35才の時だったら身につまされる感が強すぎて見るのが苦痛だったかも。

「ゴマホ」は出演者、主題歌、映像ともかなりレベル高いと思うのだが視聴率は苦戦している。どうやら話の進行がゆったりし過ぎているということで退屈という意見が多いらしい。確かに行間の多いドラマなのでながら見には向かないドラマだなあ。

「大奥」は多部未華子ちゃんの男装がりりしく、難しい役所をしっかり演じていて感心してしまった。上手いのね。堺雅人さんは京言葉がイマイチだけど所作がキレイ。第一話見た時点で先が気になって大奥原作本をオトナ買いしてしまったのだが、面白かった。男女逆転大奥と聞いて、いいオトコいっぱいの逆ハーレムウマーとか美男子同士のイケナイ関係とかそういうのがウリの漫画かなあ?と漠然と想像していたのだが、全然違った。作者が描きたいのはそういうことではない。あくまで女性が主役で、産む性としての定めを持つが故の悲しさとか、政治の為にときには鬼になって残酷なこともする女のしたたかさとか、そういうことを実際の歴史とフィクションを織り交ぜつつ描いていて…なかなかうまく説明できないけどとにかく読み応えのある作品である。

原作読んでみると映画版第一弾の吉宗役が柴咲コウさんがまさに適役であったなあと思う。オノマチが柳沢吉保役で出る映画第二弾も楽しみ。

秋ドラマの話に戻って、米倉さんの「ドクターX」は漫画っぽいけど気楽に見られる。正しいB級。今時ディスコで踊る米倉さんとか“オヤジの考えるいい女像”っぽいし、麻雀が弱いという設定もオヤジ好みっぽい。でも「残業はいたしません!」と言い放つところとか難しい手術を早業でこなすとことかわかりやすいカタルシスがあって良い。内田有紀演じる麻酔科医と米倉さん演じる大門の、一匹狼の女同士、馴れ合いではない連帯感も好き。

木曜以外の9時台のドラマは時間的に見るのがキツいので月9のキムタク、火9の遅咲きのヒマワリはちょこっと見た程度。見れたら見るという感じ。