飛行機の中で見た映画

バンコク行きの飛行機の中で見た映画の感想です。


アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップ主演の「ツーリスト」は美しいアンジー様を鑑賞する為の映画という感じ。ストーリーはある程度予測がつくので意外性は少ない。どうやらアメリカ本国では評判が悪い映画のようで、確かに何だか役者の無駄遣い、もったいない感じのする映画である。


コーエン兄弟監督の西部劇「トゥルー・グリット」は、主人公の少女が性格が可愛くなくてあまり感情移入できなかった。しかし、“可愛くてひたむきな少女がけなげに父のカタキをとるために頑張る”みたいな話にしないところがコーエン兄弟らしいのかも。コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」を見たことがあるだけだが。人間のきれいなところも汚いところも淡々と見せる、大げさな演出はないのに何か心に引っかかる。そういう映画だ。結末もけして「復讐果たして万々歳」ではなく、「人を呪わば穴二つ」という言葉がぴったり。

あと、私はマット・デイモンが出てるのにしばらく気づかなかった。ヒゲのテキサスレンジャー役で、むさくるしいオッサンっぽかったもので。

このトゥルー・グリットの方は評判もいいみたいだ。デートムービーとしてはツーリストの方が無難だろうけど、心に残るのはトゥルー・グリットの方だな。