2022年末、大掃除のさなか、見つけてしまったのです。白いポリカーボネートボディのMacBook (2007年購入のもの)。「え?捨ててなかったんかい自分!」と自分にツッコミいれました。4年くらい使っててそのあと2台買い替えてて、もうそれらも手元にないのに、こいつだけ残ってた。
MacBook Mid2007
プロセッサIntel Core 2 Duo
メモリは2GB、HDD容量は160GB(たぶんオンラインのアップルストアでオプション盛った)
左の白いのがMacBook2007。右のMacbook Air2020と比べるとめちゃ分厚くて重い。
たぶん過去の私は「CDやDVD読み込みするときに役立つかも?」と思ってとっておいたと思われます。最近のMacはDVDドライブついてないですからね。しかしもうCDも買ってないしDVDでデータもらうこともないしなぁ。
試しに起動してみるとちゃんと起動します。OSは懐かしの10.4、Tiger。ツルテカ液晶が眩しい。しかしSafariでインターネットにアクセスすると多くのページで「セキュリティ保護された接続を確立できません」という表示が出ます。うーん、さすがに古すぎた。よし、処分しよう。
処分するにはデータ消去しなければなりません。初期化する方法をググってハッとしました。この時代のMacは付属のインストールディスクがないと初期化できないんだった!付属のDVDディスク、捨てちゃったよ…。
さてどうするか。選択肢は3つ。
・ハンマーで叩いて物理的に壊す
・Tigerのインストールディスクをどうにかして入手し初期化する
・古いヤツをターゲットディスクモードで起動し現役Mac側から操作して消去する
物理的に壊すのはチカラ要りそうだし、リサイクルしづらくなりそう。インストールディスクはヤフオクやメルカリで入手することもできるが確実に起動するのか不安がある。確か当時「Mac本体に付属するディスク」と「OS単体パッケージで売ってるディスク」で違いがあって、付属ディスクの場合は他の機種に使いまわしができなかったような気がするのです(違ってたらすいません)。オクに出てるものが私の機種に使えるのかどうか、見分けるのが自分には難しい…。
というわけで私はターゲットディスクモード作戦をとることに。キーボードのTを押しながら起動するとMacが外付けHDDとして認識されるモードになるというやつだ。この方法だとHDD消去はできるがOS(Tiger)も消去されちゃう。したがってMacBook2007はパソコンとしては使えなくなるが、もう再利用する予定はなくあくまでデータ消去が目的なので問題ない。
あとはMacBook2007と現役のMacBook Air2020をどうやって繋ぐか、だ。MacBook2007でターゲットディスクモード使うにはFireWireで接続しないと駄目だったはず。(USB2.0端子もあるがターゲットディスクモードには使えない)
幸いFireWireケーブルは持っている。あとはこれをThunderbolt3 (USB-C)に変換できればいいわけだ。
調べるとThunderbolt to FireWire Adapter というのがAppleから出ている。これを買えばいいんじゃないか?お値段3880円。ちと高いが純正の安心感には変えられない。ポチッとオンラインApple Storeから購入。
さて届いたケーブルをさっそく試してみると、なんと、Thunderboltのバージョンが違うためそのままではMacBook Air2020に刺さらないことが発覚。Thunderboltとしか書いてないやつはバージョン1か2らしく端子の形状が違うのだった。Appleめぇ。
うーん、しまった。無知な私が悪いのだけど。ということで今度はAppleが出しているThunderbolt 3 (USB-C) to Thunderbolt 2 というアダプタを買う羽目に。お値段6580円。たっか!
結局どれだけのものが必要だったかというと
1.FireWire 6ピンケーブル(手持ち)
2.FireWire変換アダプタ9ピン オス-6ピン メス(手持ち)
3.Thunderbolt to FireWire Adapter(3880円)
4.Thunderbolt 3 (USB-C) to Thunderbolt 2 Adapter(6580円)
3番目と4番目は見た目もよく似ていて紛らわしいですね。
2番目の変換コネクタはなんで必要かというと、MacBook2007の端子はFireWire400・6ピン、上図3の3880円のアダプタはFireWire800・9ピンなんです。
※補足
ケーブル市場さんのサイトより拝借。FireWireの端子の違い↓
Thunderboltのバージョンの違いについてはこちらの記事が詳しい。
http://pasoco.blog.jp/archives/1069957379.html
難しくて私もいまだにわからないが、どうやらThunderbolt1と2は端子がこの↓形らしい。最初はもちろん1しかなかったから特に番号ついてなくてただThunderboltとだけ書いてある。
全てのThunderboltにはカミナリマークがついてる。これ大事。
Thunderbolt3は端子がUSB-Cと同じ形状。しかし端子がUSB-Cなら何でも互換性があるかというとそうではなく、ちゃんとカミナリマークがあることが大事らしい。
難しすぎてしんどい。
端子の形状の話はここまで。※
話を戻して。
実際に上記の1〜4を繋いでみるとこんな感じ。変換に次ぐ変換。
でもさすが純正。無事ターゲットディスクモードで起動したMacBook2007を認識させることに成功しました。
MacBook Air側からディスクユーティリティを開くと、「Mac OS Tiger」という名前のディスクが確認できます。セキュリティオプションで安全性を最大レベルに設定し消去実行。ちなみにめちゃ時間かかった。半日以上。
付属のインストールDVDを捨ててしまったばかりに高い授業料を払う羽目になりました。今後はこのアダプタたちをオクかメルカリで売っていくらか元を取ろうと思います。
自分の備忘録として書きましたがどなたか同じようなことで悩んでる方の参考になれば幸いです。